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中里村
【なかざとむら】


旧国名:山城

(近世)江戸期~明治7年の村名。山城国葛野(かどの)郡のうち。「正保村高帳」では太秦(うずまさ)村として見え,村高1,876石余のうち。「元禄郷帳」「天保郷帳」で太秦,「享保村名帳」「旧高旧領」では大石を冠称する。現太秦奥殿町付近に有栖川家御用をつとめた在地の土豪大石家が屋敷を構えていたため,その付近を大石村と称したり,また全体を大石中里村と称したこともあった(太秦村誌)。村域は確定できないが,太秦郷の南東部にあたる。村高は「元禄郷帳」「享保村名帳」「天保郷帳」で839石余。「旧高旧領」では846石余。「元禄村別領主帳」では,有栖川宮領・愛宕山領・大徳寺領。「享保村名帳」による領主別内訳は,有栖川宮領664石余(うち荒13石余)・大徳寺領171石余(うち荒8石余)・威徳院領3石余。「旧高旧領」では有栖川宮領は変わらず,西大路実邦知行地3石余・大徳寺領178石余。明治元年京都府に所属。同5年の戸数23(市町村合併史)。同7年太秦村の一部となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7143021