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八幡町
【はちまんちょう】


旧国名:山城

(近世)江戸期~明治2年の町名。柳馬場通御池下ルの町。寛永14年洛中絵図に「八幡町」とあり,以降近世を通じて変化はない。町名の由来は,御所八幡宮の境内域にあることによる。当町には,諸道具目利奥野由無,数寄屋灰屋の寿庵(京羽二重),聚楽より移ってきた,上方代官衆の1人後藤覚右衛門,能の笛師浅野久右衛門(宝永版京羽二重),奉書紙などを扱う万紙問屋越前屋市郎兵衛(京羽二重織留)がいた。また,天保頃には画家東洋(平安人物志),幕末には医師浦野吉胤(京はつね)が住した。上艮組の太郎助廿八町組に属し,軒役は37軒半役。また祇園会には,黒主山の寄町として,5斗の地ノ口米を納めた。明治2年,柳馬場通に位置することから柳八幡町と改称。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7144113