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鎮岩
【とこなべ】


旧国名:播磨

万願寺川支流下里川上流域。古くは潮山下荘と称した(加西郡誌)。潮井という湧水があり,炭酸ガスを含むためか時々気泡を見る。そのため土地の者は「ブツブツ」と俗称している。この湧泉は古来神聖視され,「峰相記」によると往古北条の酒見社(現住吉神社)では例祭の朝,神輿がこの泉に出御し御祓された。現在でも神輿をかつぐ駕輿丁は例祭の早朝この泉で水垢離をとって身を清める習わしがある。地名の由来は不明ではあるが,一書に大己貴命と少彦名命がここの岩の上に鎮座したのが鎮岩の由来といい,別に常滑とも書いた書もある。「とこなべ」は本来「とこなめ」で,「とこなめ」は「いつもうるおう」の意味であり,この湧泉による常滑の地で,それが巨岩信仰と重なり鎮岩と書いて「とこなべ」と読ませたのではないかと考えられる。湧泉にちなむ寺号をもつ潮湧山宝泉寺がある。慶長播磨国絵図(天理図書館蔵)には「床なべ村」とある。
床鍋(中世)】 戦国期に見える地名。
鎮岩村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
鎮岩(近代)】 明治22年~昭和42年の大字名。
鎮岩町(近代)】 昭和42年~現在の加西市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7161090