横枕
【よこまくら】

旧国名:因幡
鳥取平野南西部の山すそ,海抜約20mの地に位置する。衣笠山に源を発する猪子川が地内を流れ,大井手川に合流する。海抜20~50mの丘陵地には,18基の古墳も発見されており,その谷間には用水池が多く散在し,鯉も放流される。地名の由来は,布施天神山城に居城した山名勝豊の内室が難産のため稲田山薬王寺の本尊薬王菩薩に祈願した際,夢中に老婆が現れ内室に枕を与え横臥させたところ,男子が誕生したことにちなむと伝えられる(因幡志)。江戸末期に因幡(いなば)地方の農村で創作されたという傘踊りが伝承され,保存会も結成されている(鳥取市誌)。
【横枕村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【横枕(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7177353 |




