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関ケ浜
【せきがはま】


旧国名:周防

17世紀頃までは,セキノハマと呼ばれていた(岩国徴古館蔵寛文国絵図)。小瀬川の河口部より少しさかのぼった所を占める平地の少ない山間部に立地。地名の由来は,小瀬川流域の物資の搬出入や往来の賊船を改める関所があったことによる(玖珂郡志)。小瀬境の市井木のすぐ下に目洗川という名の田畑があり,水が湧き出て,この水で盲人が目を洗うと,目が見えるようになったという話が伝わり,この水で目を洗うと目が涼やかになるといわれ,近隣に知れわたったという(享保増補村記・玖珂郡志)。小瀬川流域には釜(岩にできている深い穴)がよくあるが,宇津原のドウドウという所の川端にも釜のある岩があり,釜の直径は1尺3,4寸程で,旱魃の時の雨乞には藁で竜を作って,この釜に入れると効験がすみやかに現われるという言伝えがある(玖珂郡志)。
関浜(中世)】 鎌倉期から見える地名。
関ケ浜村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
関ケ浜(近代)】 明治22年~現在の大字名。
関ケ浜(近代)】 昭和54年~現在の和木町の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7193350