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大和町
【やまとまち】


(近代)昭和19年~現在の下関市の町名。昭和47年からは1~2丁目がある。昭和8年から行われた埋立てによって生じた地域。同年6月県営下関漁港修築工事に着手。同11年に漁港閘門の通船式が行われ,同12年には小瀬戸の締切工事が完了。同13年県漁港事務所(のちの下関水産事務局)が開設され,同15年,岸壁・直送物揚屋などが完成。同17年に外港工事の一部を残し,工事が終了。町内には漁港事務所のほか,道路網・トラック専用路・臨港鉄道も完成し,内港における係船,出入船舶の接岸設備など諸施設が整備された(下関市史)。このため,西日本でも屈指の水産基地となった。一方,関門海峡に面した地域では,国が直轄で同12年から下関港拡築事業に着手。同13年には市制50周年祝賀会と同時に下関港修築起工式が行われた。同16年に下関港拡築事業が完成。同17年新しい下関駅が西細江町から移転し開業。大和町を東西に二分して列車が走った。同18年に商港第1突堤が完成し,1万t級の船舶が接岸できるバース4つができた。同23年彦島とを結ぶ関彦橋が完成。同29年には下関駅前から路面電車が路線を延長,同44年廃止となる。下関漁港は戦後南氷洋捕鯨キャッチャーボートの基地,遠洋漁業の基地となり,全国でも屈指の水揚高を誇った(下関市史)。昭和24年下関大和町郵便局設置。同29年,鉄道用地から東の地域が東大和町として分離。同47年竹崎町の一部を編入。世帯数・人口は,同30年369・1,643(男808・女835),同50年256・781(男387・女394),同60年205・491(男240・女251)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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