100辞書・辞典一括検索

JLogos

38

国道
【こくどう】


 国道11号 徳島市―香川県高松市―愛媛県松山市を結ぶ一般国道。延長239km。起点は徳島市かちどき橋1丁目で,鳴門市から引田町―高松市―坂出市―丸亀市(以上香川県)―川之江市―西条市(以上愛媛県)を通り松山市に至る四国で最も重要な路線。本県内は鳴門市北灘町碁浦までの延長39.8km。徳島市かちどき橋1丁目では国道55号と接続。大正9年に国道に認定され,昭和27年に1級国道に,同40年には一般国道に指定される。本県と高松方面,鳴門経由で淡路・本州方面とを結ぶ輸送路として,また徳島市内への通勤道路として交通量が多く,吉野川橋下流に吉野川大橋が架けられ,11号のバイパス工事が進められた。昭和60年には大鳴門橋が完成,四国と本州を結ぶ輸送路として一層その役割を増した。 国道32号 香川県高松市―徳島県三好郡池田町―高知県高知市を結ぶ一般国道。延長136.4km。高松市中新町を起点に琴平町(香川県)―池田町―同郡山城町を経て高知県に入り,南国市から高知市はりまや橋に至る。本県内は池田町西山の猪ノ鼻峠から山城町下名までの39.4km。井川町西井川より池田町白地までの6.6kmは国道192号と重複している。開設当初は四国三県新道あるいは四国新道,本県に属する部分を三好新道と呼んだ。大正9年に国道に認定され,昭和40年に一般国道32号となる。池田町の白地渡は昭和2年の三好橋完成まで,また,池田町州津と同郡井川町西井川を結ぶ大具渡は昭和35年の三好大橋開通まで利用され,国道32号最大の障害になっていた。池田以南は吉野川の横谷に沿い,大歩危・小歩危(山城町)の景勝を過ぎ,根曳峠から急坂・急カーブを下って高知に至る。国鉄土讃本線とともに高知・徳島県西部と高松,さらに本州を結ぶ重要路線。 国道55号 徳島市―室戸岬(高知県)―高知市を結ぶ一般国道。延長211.7km。起点は徳島市かちどき橋1丁目で,小松島市―那賀郡羽ノ浦町―阿南市―海部郡日和佐(ひわさ)町―同郡宍喰(ししくい)町を通り,高知県室戸市・安芸市を経て高知市はりまや橋に至る。本県内は宍喰町金目までの90.2km。昭和28年に2級国道194号になり,同40年に一般国道55号となった。徳島市かちどき橋1丁目で国道11号に接続し,県央から県南への重要路線である。国鉄牟岐(むぎ)線の海部以南への延長工事が国鉄再建の影響で進展しない現在,県南と室戸経由で高知方面を結ぶ唯一の輸送路でもある。沿線には室戸阿南海岸国定公園の景勝地が多く,観光道路としての性格も大きい。 国道192号 徳島市と愛媛県西条市を結ぶ一般国道。延長132.6km。起点は徳島市本町1丁目で,吉野川右岸を東西に貫き,高知・松山(愛媛)方面と本県を結ぶ重要路線。本県内は徳島市本町1丁目から名西(みようざい)郡石井町―麻植(おえ)郡鴨島町―美馬郡穴吹町―同郡貞光町を経て三好郡池田町佐野までの85km。三好郡井川町西井川の三好大橋南詰から池田町白地までは国道32号と重複している。穴吹町小島地区を最後に全線の改良が終わったが,徳島市国府町から鮎喰―蔵本―元町への間は交通渋滞が激しい。 国道193号 香川県高松市と海部郡海南町を結ぶ国道。延長約160km。うち本県内は110.7km。昭和28年に2級国道として指定された時点では,徳島市かちどき橋南詰を起点として国道192号と重複利用し,美馬郡穴吹町で分岐,吉野川を渡り美馬郡脇町・香川県塩江町を経由して高松市に至る路線であった。同49年に路線が変更され,高松市を起点として,塩江町・脇町を経て穴吹町より国道192号と重複して麻植(おえ)郡山川町まで進み,山川町より同郡美郷(みさと)村―名西(みようざい)郡神山町(一部で国道439号と重複)―那賀郡木沢村を経て,同郡上那賀町出合より同町平谷の間は195号と重複したのち海川~霧越(上那賀町)を通り海南町大里で,国道55号に接続する路線となった。 国道195号 高知県高知市と徳島市を結ぶ一般国道。延長183.5km。うち本県内は117km。路線名を高知木頭徳島線という。昭和28年に192号・193号・194号とともに2級国道の指定を受け,同39年には一般国道となる。起点は高知市本町で,四足堂トンネルより徳島県に入り,那賀郡木頭村―同郡鷲敷町―阿南市を経て終点徳島市かちどき橋南詰に至る。途中那賀郡上那賀町の一部では国道193号と,阿南市橘町より徳島市までは国道55号と重複利用している。沿線には高ノ瀬峡・鷲敷ライン・長安口ダムなどの景勝の地がある。 国道318号 徳島市と香川県白鳥町を結ぶ一般国道。昭和44年指定。延長43.9km。起点は徳島市本町1丁目で,麻植(おえ)郡鴨島町までは国道192号と重複利用している。当道は鴨島町から北上し,吉野川を渡り板野郡吉野町・同郡土成(どなり)町を通り鵜峠(うのたお)トンネル(昭和61年4月開通)を経て香川県に入り,白鳥町で国道11号に接続する。県内延長は31.3km,うち192号との複用が20.5km。沿線の土成町宮川内谷沿いは,御所のたらいうどんとブドウ狩りで観光客が多い。 国道439号 徳島市と高知県中村市を結ぶ一般国道。延長336.4km。県内延長119.2km。昭和56年4月に県道徳島剣山線より国道に昇格。徳島市元町1丁目を起点として園瀬川・鮎喰川沿いにさかのぼり,剣山見の越を経由して三好郡東祖谷山(ひがしいややま)村より高知県に入り,中村市に至る。主な経由地は新町橋―東大工町―二軒屋町―上八万町(以上徳島市)―名東(みようどう)郡佐那河内(さなごうち)村―名西(みようざい)郡神山町―美馬郡木屋平(こやだいら)村―東祖谷山村。沿線には四国霊場八十八か所第12番焼山寺や剣山国定公園などがあり,観光道路としての性格が大きい。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7196000