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山田
【やまだ】


旧国名:阿波

吉野川下流域,四国山地の北側に位置する。地内は,洪積世に吉野川が堆積した広大な河岸段丘を,湯吸谷が開析して開けた平坦地である。地名の由来は,上古から水田耕作が行われていたためという。桑村の近くからは,縄文土器が出土し,弥生時代の高地性集落跡もある。南方の山すそからは銅剣も出土し,東部の丘陵地の大塚古墳群をはじめ多くの古墳が点在している。南部の山腹には,麻植(おえ)郡東部から山分に通じる,かなり広い道路の跡が残り,途中に北朝の永和年間の年紀を有する板碑があり,無名戦死者の墓と伝える立て石や南北朝期~室町期の大きな凝灰岩製五輪塔などがある。また南の山麓には廃寺長幡寺や大山積神社と保食神を祀る志田宮神社などもある。地内には阿部姓が多い。なお「吾妻鏡」文治2年6月9日条に見える「山田庄」を当地に比定する説(阿波志・県史2)もあるが,確証はない。
山田村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
山田(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7197615