100辞書・辞典一括検索

JLogos

49

宮脇
【みやわき】


旧国名:讃岐

宮掖とも書く(讃州府志)。石清尾山の東山麓の平地に位置する。地名は,石清尾八幡宮の北側に立地することに由来するという(高松地名史話)。石清尾山の一帯には,盛土石室墳のほか大小多数の積石墳が分布。なかでも大規模の積石前方後円墳には,北大塚・猫塚・姫塚・石船塚などがある。猫塚からは,鏡5面・銅鏃8個・小銅剣身17口・鉄鏃数個・素焼坩1個を,姫塚からは,埴輪円筒片・鏡などを出土。石船墳の後円の上部には石棺が露出している(新修高松市史)。石清尾八幡宮背の小丘を赤塔山という。貞治年間前後細川氏が朱塗の塔1基を建立,俗に赤塔と呼び,紫雲山の点景としたという。松平頼重が再興(多宝塔)したが明治期になって塔はなくなり名のみ残る。山上の眺望がよく松平頼重選亀山八景の1つ。稲荷山の西山麓に姥ケ池がある。池名は老女が池に身を投げ,奇怪なことが起きたので名付けたといわれている(古今讃岐名勝図絵)。
宮脇村(近世)】 江戸期~明治23年の村名。
宮脇村(近代)】 明治23年~大正3年の香川郡の自治体名。
宮脇(近代)】 明治23年~大正3年の宮脇村の大字名。
宮脇町(近代)】 ①大正3年~昭和46年の高松市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7199903