100辞書・辞典一括検索

JLogos

26

江上組
【えがみぐみ】


旧国名:筑後

(近世)江戸前・中期の組名。久留米藩領における広域行政区画である大庄屋組の1つ。筑後国三潴(みずま)郡のうち。当組に所属する村は,文化4年には北酒見・鐘ケ江・下商人・上商人・上巻・南酒見・北中牟田・郷原・江上古町・諸富・下八院・上白垣・下白垣・中古賀・榎津町・江上本・江上上・下林・中八院・本木室・北古賀・道海島・向島の23か村,ほかに江上上村南の名が見える(農政農民史料集)。宝暦年間頃の「在方諸覚書」によれば,所属村は21か村・2町,古高1万9,870石余・役高1万7,287石余。文化4年の石高(内検高)は本地1万7,599石余・開方6,424石余,反別は本地784町余(うち田750町余・畑田1町余・畑19町余・居屋敷12町余),この物成5,924石余,開方271町余(うち田244町余・畑田3町余・畑15町余・居屋敷2町余),この物成1,870石余(農政農民史料集)。宝暦7年の竈数1,628(御旧制調書/久留米市史)。大庄屋は,寛永19年に江上村八郎右衛門(家勤記得集),享保年間に渋田氏(申年改正),宝暦年間頃は古賀嘉右衛門(在方諸覚書)。文化年間には浅川氏で,文政初年に中島氏に交代し,天保7年に堤氏になる(矢賀部家文書/久留米市史)。天保年間以降には平野組と改称した。現在の大川市・城島町の各一部にあたる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7209544