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島郷村
【しまごうむら】


(近代)明治41年~昭和6年の遠賀(おんが)郡の自治体名。若松半島西部。北は響灘に面し,江川・遠賀川流域に位置する。洞北(くききた)村・江川村の2か村が合併して成立。合併各村の大字を継承した15大字を編成。村名は,若松半島が島状であったので,俗に半島の西部を島郷と呼んでいたことによる(若松市史2)。明治44年の戸数1,148・人口3,016(遠賀郡誌)。全戸数の59%が農業を営み,米作・麦作に次いでハクサイなどの蔬菜が主要産物であった。なおハクサイは今も島郷ハクサイと呼ばれて特産品となっている。脇ノ浦・脇田・岩屋の3漁港があり,漁業は同年全戸数の11%を占めた。大正期,二島に板ガラス工場(日本板硝子の前身)ができ,これに関連してガラス用製函業などの工業がおこる。工業戸数は明治44年72,昭和5年336(遠賀郡誌・若松市史全)。昭和6年若松市の一部となり,村制時の15大字は同市の大字に継承。なお合併時の世帯数1,584・人口8,743(若松市史全)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7211545