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本町
【ほんまち】


旧国名:筑前

(近世~近代)江戸期~昭和39年の町名。江戸期は福岡城下六町筋の1町。那珂川下流左岸,福岡城の東に位置する。東は呉服町,西は大工町に続く。町名は城下町建設の時,当地を基点として縄張りを行ったことに由来するという。元禄3年の家数94(続風土記)。文化3年の家数90・人数450,間数326間余(文化9年福岡・博多地図)。享保10年の城下の大火で全焼,文化12年にも類焼した(長野日記・綜合福岡藩年表)。播磨国出身の桶職(桶屋一族)・檜物師(檜物屋・八百屋)・筆職(松村氏)・仏師(万細工屋)らが屋敷を拝領して住み,また寒具(干菓子)屋・御用饅頭屋がいた(続風土記・続風土記付録・続風土記拾遺)。天保5年藩の御救役所が置かれた(加瀬家記録)。町は東西2町54間,南北48間,道幅3間1尺余,東の横町を黒茶町,中の横町を新道,西の横町を八百屋町という。明治11年福岡区に所属。同12年の戸数124・人口638(男305・女333),民業は工38戸・商26戸・雑業33戸,物産は酒・醤油・人力車・荷車・筆・傘(福岡区地誌)。明治11年,頭山満らが向陽社を結成,同13年玄洋社となり,同20年には機関紙「福陵新報」を発行。同22年福岡市に所属。明治期から大正期にかけても呉服,酒,荒物,旅館などの老舗が並ぶ落ちついた町であった(福岡町名散歩)。昭和39年舞鶴1~3丁目・赤坂1~2丁目となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7214655