琴
【きん】

旧国名:対馬
対馬の北部東海岸,対馬海峡に面して位置する。北に舟志(しゆうし)湾がある。地名の由来について「津島紀事」は,神功皇后が武内宿禰に琴を弾かせて,祈祷を行ったという所伝を琴崎神社の故事とした地名説話を載せている。また古く銀を産した故,金山と称したともいうが,詳細不明。俗謡に「対馬の銀杏樹,対馬の親木」と歌われた名木があり,高さ25間・周囲4丈2尺,推定樹齢1,500年という(対馬島誌)。同地にある天台宗琴照山江教寺(現長松寺)には,高麗版初雕本とみられる大般若経6箱(600巻)が伝えられ,式内社胡簶神社と胡簶御子神社が琴崎に鎮座する。北東にある茂木の砂浜は対馬唯一の海亀の産卵地でもある。
【琴(中世)】 鎌倉期~戦国期に見える地名。
【琴村(近世)】 江戸期~明治41年の村名。
【琴村(近代)】 明治41年~昭和29年の上県郡の自治体名。
【琴(近代)】 明治41年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7220431 |