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石貫
【いしぬき】


旧国名:肥後

菊池川に注ぐ繁根木(はねぎ)川中流域に位置する。古く後田古墳(舟形石棺,旧熊野座神社社地)があるが,いずれも国史跡となっている横穴墓石貫穴観音横穴・装飾古墳ナギノ横穴群をはじめ,太平寺・古城の横穴群など,良好な阿蘇凝灰岩を利用した横穴群が発達している。建久6年俊芿が正法寺を観音岳頂に建立(泉涌寺不可棄法師伝)。入宋した俊芿の跡を継いだ覚俊は建永2年大平野寺院を太平寺に建立。菊池武時は元徳2年に永平寺の大智を招き,当地に広福寺を開いたという。広福寺(禅宗)は今日まで存続し,菊池氏の寄進状などの広福寺文書,大智の墨跡や伝衣付嘱状などを伝え,これらは国重文に指定されている。広福寺歴代の五輪塔・卵塔などもよく残る。菊池氏の菩提寺正観寺の末寺と伝える安世寺の跡,親鸞の門流湛空上人の墓,建仁3年銘の磨崖梵字破片,六地蔵(小畑)など文化財が多い。中世の山城の遺称と考えられる古城という地名が残る。
石貫村(中世)】 南北朝期~戦国期に見える村名。
石貫村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
石貫村(近代)】 明治22年~昭和29年の玉名郡の自治体名。
石貫(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7223634