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北河内
【きたがわち】


旧国名:日向

明治期頃までは北川内とも書いている。広渡川とその支流黒荷田川上流,三文字山・鰐塚山・山岳・小松山・黒山・舞之山など標高500~1,000mの山に囲まれた山間地に位置する。その谷間を南に流れる広渡川・黒荷田川周辺に集落が点在している。地名の由来は不詳であるが,坂元集落で合流する鰐塚南麓からの小川内川(現広渡川)と大戸野集落の奥から流れる本川内川(現黒荷田川)を総称して北川内川と古くは呼んでいる(北郷町史)。江戸期から当地域の最大の殖産事業であった飫肥杉の造林地が多く広がっており,船舶用材の産地として名声を博している。地内宿野の潮岳神社(旧称北川内神社)の西方10町余の黒荷田川沿いに前方後円形の大塚があり,火闌降命の陵と伝え,潮高座(うしおたくら)・賢所(かしのつこ)・祓所(はれご)などの地名が存在し,付近から石斧など石器が出土している。同社で催される年中行事のうち,1月の神官大玉串神箋による五穀豊穣占い祭や12月の猪頭肉を献納する狩猟祭は奇異な神事として有名である。婦女子の縫針貸借を禁じたり,産児の初詣りに口紅で額に「犬」の字を書く当地域の風習は,いずれも神話伝承に拠るものである。
北河内村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
北河内(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7234843