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尖野
【とぎりの】


東臼杵(ひがしうすき)郡西郷村西部に位置する九州山地の山。標高878.8m。主稜は東西・南北と十字状に延び,西は山神とも呼ばれる清水岳(1,204.5m),笹の峠(1,340.4m)に至る。山頂に近い標高800m付近には広い緩傾斜の原野があり,山頂はその中央部に突出する。また各稜線上などにも原面と考えられる緩斜面があり,早壮年期の山容といえる。標高約500mの山腹緩斜面には中八重・増谷などの山村が立地している。このほかの各斜面は急峻で,北部は耳川の水系に属す。地質は中生代の四万十層群で,砂岩・粘板岩を主体とする。北から尾根伝いに山頂付近に達し,西に向かうかつての交通路は神門越(山三ケ越)と呼ばれた峠越えである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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