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太田口(中世)


南北朝期に見える地名宮城郡のうち「鬼柳文書」観応2年2・3月付の和賀義光軍忠状・和賀義勝代野田盛綱軍忠状・同着到状によれば,観応の擾乱の余波が奥州に波及し,奥州管領の吉良貞家と畠山高国の間で岩切合戦が行われた時,和賀一族が多賀府中戦に参陣し,「岩切城搦手太田口を警固せしめ」たとある搦手という位置からすれば,岩切城(高森館)の北方ということになろうその場所の確認は困難だが,七北田【ななきた】丘陵を越えた黒川郡大和【たいわ】町に太田があり,そこへ通じる出入口という意味かと思われる




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7255620