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岡田郡


江戸期の村数・総高は,「元禄郷帳」28か村・1万6,876石余,「天保郷帳」39か村・2万3,003石余,「旧高簿」54か村・2万2,922石余。所領構成は幕府領・旗本知行地・寺社領のほか,寛文年間は下総大輪藩領1村・929石余,大名土井利房領3村・788石余,同土井利益領3村・1,181石余,同堀田正俊領1村・161石余,幕末期には常陸牛久藩領があった。「寛文朱印留」には浄土宗弘経寺領100石が見える。諸村は相給が一般的で,支配は複雑に細分化されていた。享保年間の新田開発として著名な飯沼の新田開発は,当郡尾崎村の名主左平太が願主となり,享保10年に開始された。幕府領・旗本知行地は明治元年下総知県事管下を経て同2年葛飾県,牛久藩領は明治4年7月の廃藩置県で牛久県となる。さらに明治4年11月葛飾県・牛久県は印旛県に統合され,同6年千葉県を経て同8年茨城県に属した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7272293