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上郷(中世)


室町期~戦国期に見える郷名越後国頸城【くびき】郡のうち応永18年8月19日付居多神社社領注文に「頸城郡 上郷内 三段大十六歩 中河(得安給田)」とある(居多神社文書)永正5年10月には上杉定実から「頸城郡上郷之内上平右近将監分」が山本寺左京進に宛行われているし(編年文書/越佐史料),同7年5月には信濃口から高梨衆が「上郷」に侵入,板山の地に布陣したという(新集古案永正7年6月12日付上杉顕定書状/越佐史料)また,天正6年12月には,上杉景勝が直嶺在番の功賞として山田彦右衛門に「上郷之内局分」を宛行った(歴代古案/越佐史料)このほか,郷内の地名として戦国期以降の史料に現われるものに上小島保(田中教忠所蔵文書文亀元年8月7日付室町幕府奉行人連署奉書),大貫村・石沢村(文禄3年2月21日付泉沢久秀黒印状/覚上公御書集17下)などがある郷域については未詳であるが,上越市内と考えられる




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7308507