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朝夷郷(古代)


 奈良期から見える郷名。遠江【とおとうみ】国城飼【きこう】郡のうち。神護景雲4年8月2日の刑部広浜優婆息貢進文に,「大湯坐部浄山年十七〈遠江国城飼郡朝夷郷戸主大湯坐部子根麻呂戸口〉」と見え,当郷の大湯坐部浄山が東大寺に貢進されている。「和名抄」にも城飼郡十一郷の1つとして見え,東急本の訓は「安佐比奈」,高山寺本は「阿佐比奈」。比定地は,現在の浜岡町大字佐倉・比木・上朝比奈・下朝比奈を含む地域とする説と(浜岡町史・地名辞書),大字下朝比奈に限定する説(県史3)がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7347541