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山中村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。遠江【とおとうみ】国豊田郡のうち。慶長14年駿府藩領,元和5年幕府領,天明5年からは旗本石谷氏領。村高は,「元禄高帳」56石余,「天保郷帳」「旧高旧領」ともに61石余。年貢は金納。立物2割出・鉄砲役・舟役・山役などが賦課される。「風土記伝」によれば,水田はなく,焼畑作物として芋・大豆・ソバ・稗,林産物として杉丸太・黒木が見える。「遠淡海地志」では戸数20。庄屋は原田家が世襲。寺社には,曹洞宗慶谷寺・諏訪明神がある。明治元年駿府藩領(同2年静岡藩と改称),同4年静岡県,浜松県を経て,同9年再び静岡県に所属。明治5年の家数19・人口87。明治22年竜川村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7353647