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成高御厨(中世)


鎌倉期~南北朝期に見える御厨名伊勢国河曲【かわわ】郡のうち高成御厨とも建久3年の伊勢大神宮神領注文(神宮雑書/鎌遺614)に見える外宮領,供祭物上分米6石,起請雑用料(口入料)6石平家没官領の1つで関東御領「注文」によると仁平2年2月の建立で,6月不輸の宣旨が下されたという「神鳳鈔」には「高成御厨」と記し,外宮領,上分米は同じ外宮神領目録は「成高」とし上分米も同じ神領給人引付も「成高」とし,「近年号高富御厨云々,同所異名歟」と注を付す「神鳳鈔」では鈴鹿郡中に「成高御厨」をのせ,若干の混乱がみられるが,高富・成高(高成)両御厨は同一地域にあり,「神鳳鈔」の記載方法からいって河曲・鈴鹿両郡界に位置していたと推測される比定地未詳




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7366624