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英賀郷(古代)


 奈良期~平安期に見える郷名。「和名抄」播磨国飾磨【しかま】郡十四郷の1つ。東急本・高山寺本ともに訓は「安加」。「風土記」に飾磨郡十六里の1つとして「英賀里」と見える。「書写山円教寺旧記」には,寛和2年の花山法皇書写山御幸の折,法皇が「英賀河尻」から船で帰洛したことが見えている(円教寺文書/姫路市史史料編1)。英賀は古代から瀬戸内海交通の港であったものと思われる。現在の姫路市飾磨区英賀が遺称地で,夢前川下流東岸地域に比定される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7387227