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竹ノ内村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。但馬国養父【やぶ】郡のうち。幕府領。村高は,「国高一紙」245石余,「天保郷帳」250石余。鎮守は威徳神社,祭神は多遅麻竹ノ別命・金山彦命・大山祇神の3神。和田村と共祭するので祭礼前日に和田村の若宮神社へ神輿が渡御することと,当日は角力を奉納するのが恒例。臨済宗妙心寺派金光山徳林寺は,後水尾天皇が仏頂国師に下賜されたという鉄鉢を寺宝として伝える。明治13年2月8日午前5時30分,当地に重さ718.7gの隕石が落下した。日本国内に落下した隕石のうち落下日時,落下地点,落下時の状況,実物が正確に確認された第1号の隕石で竹ノ内隕石と命名され,化学分析もなされ,現物は国土地理院と国立科学博物館とに分割保管されている。明治22年糸井村の大字となり,一部は同村の大字内海となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7392903