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曽木郷(近世)


 江戸期~明治2年の郷名。菱刈郡のうち。鹿児島藩直轄領,外城の1つ。江戸初期の地頭は宮原筑前守景種,元文年間は村田伊右衛門。里(曽木)・針持・永野の3か村からなる。ただし永野村は「薩藩政要録」では薩摩国薩摩郡のうち,「三国名勝図会」では「薩州伊佐郡祁答院長野村」と見える。曽木城の下に麓があり,その中心地に地頭仮屋が置かれた。物産は瓜蔞実・茯苓・・鹿・野猪・獺・鯉・・亀・鼈(三国名勝図会)。「薩藩政要録」によると,地頭北条織部,郷士惣人数327・郷士人体97,所惣高4,162石余,郷士高445石余・寺高7石余,用夫337・野町用夫12。天保11年「曽木中神社仏閣名所旧跡糺方帳」では,惣合高3,814石余,惣人数1,533,惣竈数295(大口市郷土誌)。「要用集」では,地頭諏訪数馬,郷士総人数299・郷士人体97,所総高4,731石余,郷士高527石余・寺高7石余,用夫270・野町用夫25。明治2年本城郷と合併し,太良郷となる。




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「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7462448