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H.261
【エイチにーろくいち】


1990年にITU(国際電気通信連合)が勧告した、映像の圧縮符号化方式の標準の一つ。主にテレビ電話やテレビ会議で映像データを送受信する際に利用することを想定している。{LF}低ビットレートISDN回線で利用することを考慮して、64kbps刻みに64kbps~1.92Mbpsの映像データを取り扱うことができ、トラフィックの混雑の度合いにより自動的にビットレートを変化させる仕様を持っている。符号化は、画面全体を16ドット四方のブロック(マクロブロック)に分割し、ブロックごとについて動き補償フレーム間予測を行ない、その予測誤差を8ドット四方について離散コサイン変換(DCT)し、得られた信号を量子化、最後に可変長符号化を行なう。{LF}映像の時間的・空間的に冗長な部分を削除し効率の高い符号化を実現しており、MPEG諸規格などその後の映像圧縮符号化方式にも影響を与えた。また、テレビ用の映像信号がNTSCPALなど各国で異なってることに配慮して、CIFQCIFという共通中間フォーマットを定めている。これにより、映像信号の違いを気にせずテレビ電話などが利用できる。
◆関連用語
ITU;国際電気通信連合;データ;ビットレート;ISDN;トラフィック;符号化;ドット;ブロック;動き補償;フレーム;離散コサイン変換;DCT;MPEG;NTSC;PAL;CIF;QCIF;フォーマット




インセプト
「IT用語e-Words」
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