WTO
【だぶりゅーてぃーおー】

World Trade Organization

世界貿易機関。国際貿易に関するルールを取り扱う唯一の国際機関で、1995年1月に発足した。本部はスイスのジュネーブにある。WTOの前身はGATT（関税および貿易に関する一般協定、General Agreement on Tariffs and Trade）である。第二次世界大戦前の保護主義が世界の経済活動を委縮させ、国際的対立を激化させたことが最終的に戦争につながったとの反省のもと、新しい国際経済協力体制（ブレトンウッズ体制）が構築されたが、その柱となったのが、IMF、世界銀行、GATTだった。WTOの目的は、モノ・サービスなどの貿易がルールに基づいて円滑に行われることを助け、加盟国間の貿易紛争を解決することである。中心となる業務に、自由で公正な貿易を進めるための多国間貿易交渉（通常、ラウンドと呼ばれる）の開催があげられる。WTOで現在行われている交渉は、2001年11月に開始されたドーハ開発アジェンダ（ドーハラウンドともいう）だが、農作物分野で先進国と発展途上国が対立するなど、交渉は難航しており、2009年8月時点で合意に達していない。
【参照キーワード】

→世界銀行
→ブレトンウッズ体制
→IMF

(c)2009 A&A partners/TMI Associates/ Booz&Company(Japan)Inc./ Meiji Yasuda Insurance Company

日経BP社 「日経ビジネス　経済・経営用語辞典」 JLogosID : 8516960