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ホワイトカラー・エグゼンプション
【ほわいとからーえぐぜんぷしょん】


White Collar Exemption

知的労働に従事する労働者に対し、労働時間規制の適用を免除する制度をいう。1947年に制定された労働基準法は、労働者保護の観点から労働時間を制限することを1つの柱としており、労働者の1日、1週間の労働時間の上限を法定労働時間によって規制してきたが、このような労働時間規制の考え方は、仕事の成果と労働時間の長さが必ずしも比例しない知的労働従事者には、そぐわない面があった。そこで、近年の知的労働従事者の増加を受け、平成17年、社団法人日本経済団体連合会は、労働時間規制の適用を受けないホワイトカラー・エグゼンプション制度に関する提言を行い、同年、厚生労働省における「今後の労働時間制度に関する研究会」においても、継続的に審議がなされ、同省は、アメリカをはじめ各国で既に導入されているホワイトカラー・エグゼンプションを参考に、平成19年の国会での法案成立を目指していた。しかし、平成18年に厚生労働省が法案要綱を示したところ、労働時間規制の適用を免除すると長時間労働を助長するおそれがあること等を理由に、マスコミが批判的な報道を行うとともに、労働組合等の諸団体が反対したため、立法化は見送られた。
【参照キーワード】

法定労働時間




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「日経ビジネス 経済・経営用語辞典」
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