CSR調達
【しーえすあーるちょうたつ】
CSR procuration
CSR(企業の社会的責任)は、環境への配慮や法令の順守など、「企業が社会の一員として責任を果たす」という考え方。具体的な取り組みは広範にわたり、株主や従業員、顧客、取引先、地域住民などステークホルダーに対してだけでなく、社会全体の利益につながる行動にまで及ぶ。
1990年代から欧米の主要企業を中心に部品や部材、原材料の調達先(サプライヤー)にもCSRを求める「CSR調達」の動きが広がった。その発端は発展途上国の労働環境や公正な貿易を求めた「フェアトレード」の意識に呼応したものだった。
事業活動のグローバル化が進み、生産委託先の労働環境の人権問題が製品のブランド価値に影響を与えた例もあり、調達先のCSR対応はリスク対策の観点からも重要になってきた。
消費者の意識の高まりや、株式市場でCSR対応を重視した投資先を選ぶ「社会的責任投資(SRI)」の増加など、CSR調達を後押しする情勢にある。
(c)日経BP社 2011
| 日経BP社 「プロフェッショナル用語辞典 環境テクノロジー」 JLogosID : 8523265 |