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未曾有
【みぞう】


miz^{o}

【古代】いまだかつてないこと、非常にめずらしいこと。善にも悪にも用いる。[中国語]空前。unprecedented.

【語源解説】
梵語、アドブタadbhutaを中国で訳した訳語。直訳は〈奇跡〉。日本では主として原語より、この〈未曾有〉の理解から意味用法がひろがった。

【用例文】
○是諸大衆、未曾有ナルコトヲ得テ歓(カン)喜(ギ)シ合掌シ一心ニ仏ヲ観(ミ)タテマツル(法華経)○優(う)婆(ば)夷(い)〔女信者〕などの身にて比丘〔男信者〕を堀へ蹴入れさする、未曾有の悪行なり(徒然草)○サテ未曾有ヲバ誠斎〔人名〕ガ詩ニハ不用シテ仏教ノ字ニテシタウモナイ(四河入海)○Miz^{o}u. ミゾゥウ イマダカッテアラズ 今まで起こらなかったこと。文書語(日葡辞書)○未(ミ)曾(ゾウ)有(ウ)〈mini{始皇本紀}〉上古自リ以来、未ダ嘗テ有ラズ(書言字考)○未(ミ)曾(ゾウ)有(ウ)(常語藪)○ミゾウ 未曾有〈イマダカツテアラズ〉、ココン未曾有 古代、近代いずれにあってもあらず(ヘボン)
【補説】
かつて国会で議員の一人が〈ミゾウユウ〉と用いて失笑をかった。有(ウ)は仏教関係の語で、一般的に呉(ご)音(おん)系の発音にしたがう(有(ユウ)は漢音)。




東京書籍
「語源海」
JLogosID : 8538148