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![]() | 大宅[近畿地方] |
山科(やましな)盆地南東部に位置し,東部は行者ケ森と呼ばれる山地。藤原鎌足の陶原館跡伝承地で,白鳳期の寺院跡大宅廃寺もあり(大宅鳥井脇町),古くから開けた地であることが知られる。地名の由来は,もと公(おおやけ)村と称していたのを鎌足が大宅村と改めたとも(府地誌),陶原館が「大屋家(おおやけ)」と称されたことに由来するともいう。「今昔物語集」巻22高藤内大臣語には「大宅寺」が見え,「大鏡」にも「大屋けでら」が見える。また,平安末期には後白河院の山科新御所が当地あたりに造営された。地内には広御所・唐門・中ノ御所・沢野井・林殿・御輿田・御所山などの小字名があり,「府地誌」ではいずれも山科新御所に関連するものとされている。山科新御所は仁安2年頃造営され(兵範記),のち後白河院から丹後局栄子,その子冷泉教成へと伝領,教成が山科家を名乗って山科諸荘の領家の立場を占めていく出発点となった。
【大宅郷(中世)】 南北朝期〜室町期に見える郷名。
【大宅村(近世)】 江戸期〜明治22年の村名。
【大宅(近代)】 明治22年〜昭和6年の大字名。
