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石嘉波村[沖縄]
角川日本地名大辞典

(近世)王府時代〜明治36年の村名。国頭(くにがみ)方,はじめ伊野波間切,康煕6年(1667)からは本部(もとぶ)間切のうち。方言ではイシカーという。村名は「絵図郷村帳」などに見えず,「由来記」に見える。「南島風土記」では,康煕5年伊野波間切創設後の新設村としている。石嘉波村・崎浜村(崎本部村)・健堅村・辺名地(へなち)村は狭い所に集中し,農地も狭く山林を焼いて焼畑農業をしていた(球陽尚敬王24年条)。一方,当時の瀬底島は人口が少なく,土地も広く,石嘉波・伊野波・辺名地・健堅・崎浜の5か村が通耕を行っていた(同前)。そこで,乾隆元年(1736)瀬底集落の北東に移転,もとの耕地は健堅村・崎浜村に分与された(同前)。移転した集落は,現在の瀬底集落の一部であるイッチャファに当たる。しかし瀬底島では,水田がなく麻疹疱瘡なども流行し,道光6年(1826)には飢饉のため瀬底村とともに銅銭600貫文を借り受けている(球陽尚灝王28年条)。瀬底島移転以前,前之嶽・根所火の神・神アシャギがあり,石嘉波ノロの管掌であった(由来記)。移転後も,瀬底の人々とは別個の祭祀を行っている。村共同で飲料水用として雨水をためた池の跡がある。明治12年沖縄県,同29年国頭郡に所属。明治13年の戸数32・人口139うち男68・女71(県史20)。同36年瀬底村の一部となる。