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国道[近畿地方]
角川日本地名大辞典

 国道2号 大阪市で国道1号から分岐し,神戸市南部を東西に通じ,岡山県境から瀬戸内側を北九州市に至る国道。延長628.9km。県内延長188.8km。県内は,大阪府との境界左門殿(さもんど)橋東詰から県南部の諸都市を連ね,船坂峠で岡山県に入る。阪神工業地帯・東播工業地帯,姫路・相生・赤穂を連ねる播磨臨海工業地帯の発展に応じ,阪神国道・神明国道・明姫国道と逐次西に向かって整備が進んだ。交通量(昭和58年度調査12時間観測)は尼崎2万3,000台,加古川バイパス4万2,000台,姫路バイパス3万6,000台に及ぶ。混雑度は1.00を超える地点が多く,姫路以西では2.00を超える地点もある。混雑解消のため第2神明道路・加古川バイパス・姫路バイパスが開通し,神戸浜手バイパスは一部供用,太子竜野バイパスも完成。さらに国道2号に並行して阪神間に国道43号・阪神高速道路,東播に国道250号および明姫幹線(国道250号のバイパス)を整備して渋滞を防ぐ一方,阪神国道は大正15年開通以来の阪神国道電車を廃止した。 国道9号 京都市から山口県下関市に至る国道。京都府境の夜久野峠から鳥取県境の蒲生トンネルまでの県内延長72.6km。夜久野峠を下り,朝来郡山東町〜和田山町の田園地帯を西行し,国道9号銀座通りといわれる谷間地峠を経て,養父(やぶ)郡養父町―八鹿(ようか)町―関宮町へ,八井谷峠を越え美方郡村岡町へ,さらに春来峠を越えて同郡温泉町に入り,蒲生峠を越えて鳥取県岩美町へ至る。全路線山間部にあるが,円山川・矢田川・岸田川筋のわずかに開けた谷底平野を縫いながら走る。橋梁は330mの和田山大橋をはじめ,39橋を数える。旧山陰街道のルートにほぼ相当しており,昭和42年に9か年の歳月と65億円を投じ,6.5m幅員の一般国道に姿を変えた。その後,第2次改築に着手し,国道312号との重複区間にある和田山市街地の混雑解消のために和田山バイパスを建設。また,全線72.6kmが積雪寒冷特別地域に指定されており,積雪最大量(昭和54〜58年の平均)が春来峠137.6cm,蒲生峠144.6cmという多雪と凍結による難所をトンネルで解消した。春来トンネル(昭和50年開通,1,696m),蒲生トンネル(同53年開通,1,745m)と県下で計9つのトンネルの延長合計は6,471.5mで,この距離は区間の1割に近く,まさに山間の道である。京阪神方面から山陰海岸国立公園や,神鍋・鉢伏スキー場へのルートとなっており,夏冬の観光シーズンの土・日曜日は通過車がウイークデーの2倍に激増し,和田山町〜八鹿町間で交通渋滞を起こす。 国道28号 神戸市中央区多聞通1丁目を起点に明石市,淡路島内を通過し,徳島県鳴門市を経由して,徳島市かちどき橋1丁目に至る国道。延長183km。神戸市長田区池尻から明石市の山陽本線朝霧駅付近まで国道2号と重複。淡路島を縦貫する幹線道路であるとともに,昭和29年の明石および鳴門フェリー就航により,本州〜四国を結ぶ連絡道路となった。淡路島内は北端の岩屋(津名郡淡路町)から東浦海岸沿いに同郡東浦町,津名町を経て洲本市に至り,洲本市から内陸に入り,三原郡の緑町〜三原町を経て四国への渡津同郡南淡町に至る52.2kmである。昭和32年から一次改築事業に着手し,同42年に完成したが,経済活動の発展とフェリーの増便により自動車交通量は増加,大型化し,交通渋滞・交通事故も増加した。特に道路幅員が狭小なため渋滞が激しく,交通事故の危険度も高い洲本市・津名町・南淡町付近では,昭和40年後半にバイパス計画が立案された。福良バイパスは賀集(南淡町)から福良に通じる中山峠の道路拡幅・歩道設置と,峠から福良港までのバイパス工事で,昭和60年に完成した。津名バイパスは津名町佐野から大谷南までの5.1kmで,昭和60年のくに生みの祭典に開通した。しかし,最大のネックを解消する洲本バイパスは昭和57年都市計画決定がなされた段階である。予定では洲本市街地に入る手前の炬口から南西方向にトンネルで進み,市街地の東部から北西方向にある本州四国連絡道路の洲本インターチェンジに至る6kmである。洲本以北の道路は津名丘陵が海に迫る海岸線を走行しているため,波浪,海岸擁壁の洗掘,落石などの危険箇所がある。昭和56年度から防災工事と合わせて線形,視距改良と歩道設置を含む総合的な改築事業に着手されている。 国道29号 兵庫県姫路市と鳥取県鳥取市を結ぶ国道。延長121.5km。県内54.8km。姫路市西夢前台で国道2号と分岐,鳥取市青葉町で国道9号と接続する。西夢前台の分岐点より北50mの所に,旧山陽道と旧因幡街道の分かれ道を示す道標が残る。安政2年のもので市文化財。県内ルートは西夢前台から北西に進み,林田町から林田川沿いに北上し,宍粟(しそう)郡安富町へ達する。同町から西へ向かい,同郡山崎町の山崎インターチェンジで中国自動車道と接続する。さらに国道は山崎より揖保(いぼ)川沿いに北上,同郡の一宮町〜波賀町を通過し,戸倉トンネルを境に鳥取県に入る。兵庫県側は旧因幡街道の1ルートをたどったもの。鳥取県側は若桜街道と呼ばれ,若桜町―八束町―郡家町―国府町などを通って鳥取市に入る。県下では,林田・安志・山崎の旧城下町,一宮の播磨一宮(伊和神社),波賀町の音水深林県立自然公園,引原ダムと音水湖など見どころも多い。 国道43号 通称第2阪神国道。大阪市西成区から神戸市灘区まで,国道2号と並び大阪神戸両都を結ぶ主要幹線道路。延長29.9km。第2次大戦後,大型車が増加し,京浜間と同様第2国道の必要が生まれた。大阪市西成区で国道26号から分岐し,尼崎市辰巳橋を越して西宮市〜芦屋市,神戸市東灘区の臨海地帯を通り,灘区で国道2号(阪神国道)に続く。県内延長20.2km。幅50mに10車線の平面道路,両側に幅4mの歩道をもつ。昭和38年完成したが,昭和50年には外側各1車線を削って緑地帯とし,平面路線は8車線となった。昭和45年,国道43号の上に阪神高速道路神戸西宮線,同56年には同大阪西宮線が高架式で建設された。交通量(昭和58年春)は国道43号で1日6〜8万台,阪神高速道路と合わせると1日11〜15万台,阪神国道の1日3.6万台をしのいで大部分の車両を引き受ける。人口・産業・港湾が集中するため大型車が多く,騒音・振動・排ガスなどの諸問題が発生している。 国道171号 京都市南区で国道1号から分岐し,淀川右岸を西進して神戸市中央区に至る国道。西宮市札場筋で国道2号と合流し,神戸市中央区までは重複区間のため,一般には京都〜西宮間を指す。延長54.8km。県内延長11.6km。京都市―向日(むこう)市―長岡京市―大山崎町,大阪府島本町―高槻市―茨木(いばらき)市―箕面(みのお)市―池田市を経て,猪名(いな)川に架設された軍行橋東方で兵庫県伊丹(いたみ)市に入り,さらに西宮市―芦屋市,神戸市東灘区―灘区を経て中央区に至る。このルートは京都から淀川を渡ることなく,山陽道(現在の国道2号)に直結することから西国街道として古くから利用された。現在の171号のルートがかなりの直線状をなすことも,古代の計画道路の名残といわれる。国道2号との合流地点である札場筋交差点は,かつて街道の要所に設置された高札所に起源をもつ地点とされる。名神高速道路開通以前は,東海道と山陽方面とを結ぶ最も重要な路線であった。現在も1日平均交通量は4万6,910台(伊丹市千僧3丁目,昭和58年調査)を数え,依然として県内の重要路線の1つである。西国街道という呼称は,今も一般的に用いられている。 国道173号 大阪府池田市から兵庫県川西市,川辺郡猪名川町を通り,再び大阪府能勢町を通り,篠山(ささやま)市から京都府綾部市に至る国道。全長89.0kmうち県内分24.5km。昔は,丹州街道と呼ばれ,丹波地方と大阪を結ぶ街道であったが,天王峠から南だけでも9里に9つの峠があったように難路の連続であった。現在の173号は全面的な改修工事が進められ,完成すれば丹波地方と大阪方面を結ぶ最も重要な国道になることが予測されている。 国道174号 神戸市中央区新港町の税関前から国道2号合流点まで,日本最短として知られる国道。延長187m。神戸市内の国道2号路線の数度にわたる変更で現在の路線に短縮された。 国道175号 明石市と京都府舞鶴市を結ぶ国道。延長126.2km。県内延長83.7km。県内ルートは,国道2号と分岐する明石市和坂稲荷町(正式起点は国道2号のバイパスの第2神明道路と交差する神戸市西区玉津町小山)から,三木市―小野市―加東郡社町―西脇市を経て,多可郡黒田庄町―氷上郡氷上町から同郡市島町で県境の塩津峠(100m)に至り,京都府福知山市と結ぶ。氷上町石生(いそう)から京都府大江町河守の間は国道176号と重複。鉄道を忌避した加古川東岸の中心道路で,中国自動車道とは滝野社インターチェンジで接続。交通量も増加したため,各地でバイパスがつくられている。三木社バイパスは完成。小野西脇バイパスは工事中。国道176号が接続する氷上町石生の水分(みわかれ)橋(高さ101m)付近は加古川水系と由良水系の谷中分水界で,太平洋斜面と日本海斜面の全国で最も低い分水界として有名。 国道178号 京都府舞鶴市の国道175号分岐点から鳥取県岩美町大岩の国道9号までの日本海側の国道。このうち県内域では豊岡市河梨峠(河梨トンネル)から城崎(きのさき)郡竹野町―香住町―美方郡浜坂町居組の兵庫県北部を通る。延長163km。県内延長94.5km。京都府熊野郡久美浜町―豊岡市下ノ宮口までは国道312号と重複。山麓部を通るため道幅は狭く,曲折し,トンネルも多い。トンネルは東から河梨,江野(ごうの),土生,柴山,香住,桃観と続き,桃観トンネル(588m)は昭和42〜45年まで4年間かかって開通し,香住町から南の美方郡村岡町川合で国道9号と合流していた当国道は,同48年浜坂町を通り,岩美町大岩で国道9号に合流するコースに変更。昭和45年頃より観光ブームに乗り交通量は増大し,道幅の拡張が進んでいる。日本海沿岸漁港からの大型保冷車の通行など重要な産業道路となっている。 国道179号 揖保(いぼ)郡太子町で国道2号から分かれ,龍野市,同郡新宮町―三日月町―南光町―佐用(さよう)町―上月(こうづき)町を経て,岡山県下に入り,鳥取県羽合町に至る国道。新宮町域からはほぼ旧美作街道ならびにJR姫新線沿いに走る。県内延長48.3km。兵庫県が行った昭和58年度の12時間自動車交通量調査によると,龍野市誉田町福田で1万1,239台である。 国道250号 神戸市から,明石市本町,加古郡播磨町,加古川市―高砂市―姫路市,揖保(いぼ)郡御津(みつ)町,相生市―赤穂市を経て岡山県に至る国道。県内延長114.4km。第2神明道路・加古川バイパス・姫路バイパスが完成するまでは国道2号の渋滞の影響を受けた。別名浜国道とも呼ばれ,海岸線の集落を縫って走っていた。しかし道幅が狭いために,拡張・道路変更を行った。高砂地内,姫路市的形・大塩・白浜・飾磨区・広畑区・網干区も拡幅された。なお姫路市大塩・白浜地内では夜間時速30kmの速度制限が行われている。全線時速40kmが制限速度である。 国道312号 姫路市と京都府宮津市を結ぶ国道。姫路市から神崎郡福崎町,朝来郡生野町―和田山町,養父郡八鹿町,城崎郡日高町,豊岡市を経由して宮津市に至る。延長153.6km。県内延長128.3km。途中の和田山〜八鹿間は国道9号と併用,豊岡〜宮津間の一部は国道178号と併用しながら播磨・但馬・丹後地域を結んでいる。かつての但馬街道と山陰道から分岐して但馬国府から丹後国府へと通じていた道とを合わせて踏襲している。県下の山陽・山陰地方を結ぶ大動脈で,沿道の開発と中国自動車道開通による交通需要の増加に対応するため,道路の大改修が行われた。姫路市内と生野町内のバイパス,新井〜和田山間には円山川右岸にバイパスが建設され,この間の道路事情は一新された。また国道312号と平行して播但連絡道路の建設が進められている。 国道372号 姫路市と京都府亀岡市を結ぶ国道。姫路市から北東方向に加西市,加東郡社町―篠山市を経て亀岡に至る。県内延長74.8km。かつて丹波道と呼ばれたこの道は,古くから摂津と播磨を結ぶ裏街道として重要な役割を果たしてきた。このルートは京都と西国を最短距離で結ぶ裏幹線として,戦略上欠かすことのできぬ道でもあった。源平合戦の時の源氏勢や南北朝期の足利勢が利用し,さらに播磨を根拠にした赤松氏の軍勢がいくたびも往来した。沿線には清水寺・一乗寺などの札所があり,庶民にとっては西国三十三か所巡礼の道でもあった。 国道426号 京都府福知山市と豊岡市を結ぶ国道。元県道福知山出石豊岡線。県内では出石(いずし)郡但東町・出石町・豊岡市を結ぶ。京都府との境は登尾峠と呼ばれ,トンネルで結んでいる。但東町久畑には出石藩の関所跡があり,出石藩の京都側入り口となっていた。しかし,国鉄山陰線の開通後は主要な交通網からはずれ,山間部を結ぶ道路となったため次第にさびれた。しかし,自動車交通の時代を迎え,改修が進んでから急速に利用者の増えた道路である。久畑から出合までの部分は西国巡礼の通行に利用された。