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伊陸[中国地方] |
由宇(ゆう)川上流に位置し,北は氷室岳山地,南は300m余の山地に囲まれた山間盆地に立地する。地名の由来について「玖珂郡志」には,「承平五年,梅津中将,二頭鹿ヲ追テ,余鏃(あまかね)ニテ射損ジ玉ヘバ,忽鹿怒テ通リケルヲ以,恚鹿路(いかち)ト云」とある。由宇川最上流部に弥生後期終末の大迫遺跡がある。鎌倉期成立の「夫木抄」巻23池の条に「周防守にて下りける時貫之之家歌合,読人しらず,こほりにし氷室の池も冬ながらこちふく風にとけやしぬらむ」がある。この氷室の池は当地のこととされている。
【伊賀道郷(中世)】 南北朝期〜戦国期に見える郷名。
【伊陸村(近世)】 江戸期〜明治22年の村名。
【伊陸村(近代)】 明治22年〜昭和29年の玖珂郡の自治体名。
【伊陸(近代)】 昭和29年〜現在の柳井市の大字名。