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奥谷(近代)[鳥取県]
角川日本地名大辞典(旧地名編)

 明治22年〜現在の大字名。はじめ国府村,明治40年宇倍野村,昭和32年からは国府町の大字。明治24年の戸数17・人口107(徴発物件一覧)。生活は水田耕作に併わせ,明治中期頃から一部に養蚕をとり入れ,蔬菜・花卉類を栽培して鳥取市内に出荷し,あるいは40連隊に納入した。明治30年西南の牓示境付近に鳥取歩兵40連隊が設置され,これに伴う衛戍病院や射撃場が設置され,耕作田・山林の一部が国有地となった。その頃敷地の埋立造成のため,集落西の山端が切取られ地形を変えた。連隊は昭和15年中部23部隊と隊号を変更,日露戦争から各戦役・警備出動などを経て昭和20年解隊。同年10月英印軍パンジャップ連隊が進駐,同23年解放の後,同24年大学を創設しその敷地に転用,一部が払い下げられて宇倍野村ほか4か村組合立邑法中学校を創立。鳥取大学は同40年鳥取市に移転,同55年邑法中学校廃校。衛戍病院は軍解隊後国立病院となり,結核療養所を経て,精神病者療養所となる。連隊射撃場跡地は昭和28年県住宅公舎の払い下げ住宅団地となり,同30年頃までには稲葉ケ丘住宅団地となる。一部には県警察拳銃射撃場を設置。同46年廃止,職員住宅となる。昭和40年頃からは,西北鳥取市の境界付近の分上・豆田・辺田ケ坪・宝蔵免地区の耕地が分上・新通りなどの新興住宅団地となり付近一帯の住宅地都市化が進捗する。同48年これらの地域を含めて,奥谷・宮下土地区画整備事業に着手。同51年主要地方道鳥取国府岩美線から分岐して西南に進む都市計画道路富安宮下線(通称バイパス)が建造された。氏神追詰大明神・荒神は大正7年国府神社(宇倍神社境内)に合祀,国府神社・宇倍神社の二重氏子の関係となる。池田藩主墓地は昭和45年県史跡に指定された。世帯数・人口は昭和35年79・463,同45年261・1,036,同53年407・1,303。