斎村[東北地方] 角川日本地名大辞典

(近代)明治22年〜昭和30年の東田川郡の自治体名。庄内地方，庄内平野南部，赤川中流域の左岸に位置する。斎藤川原・我老林・遠賀原・伊勢横内・苗津・勝福寺・外内島・八ツ興屋の８か村が合併して成立。大字は旧村名を継承。役場を大字斎藤川原に設置。村名は中央集落の大字斎藤川原の斎をとり「いつき」と読ませた（成沢伊三郎：斎村字沿革誌）。明治42年の戸数287・人口2,307。世帯・人口は，大正10年378・2,474，昭和10年546・3,345，同25年664・3,985。赤川・苗津川・青竜寺(しようりゆうじ)川の水利に恵まれた典型的な稲作地帯で，大正元年の作付面積406町歩・収量8,616石，農家戸数263，昭和26年には作付面積552町歩・収量１万4,299石余，農家戸数340と増加している。昭和30年鶴岡市に編入。各大字は同市の大字として存続。