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下北郡東通村にある沼。南北に連なる猿池砂丘の南部,下田代・小田野沢集落の中間に位置する。面積10万2,570m(^2)・周囲2,360m,最深部の水深約5m。砂丘の形成により取り残された海跡湖と考えられている。松林に囲まれ,東岸一帯砂丘地は防衛庁技術研究本部下北試験場となっている。北東隅には湧水も見られ小河川によって太平洋に注ぐ。沼岸にはヨシが茂り,コウホネ・フトイ・ガマのほかヒシ・ヒツジグサ・センニンモ・クロモなどの水生植物に富む。特にマリモの一種,ヒメマリモの生育地として有名である。本種の生育は古くから知られていたが,昭和12年中島全二氏によって全国に紹介され,同26年県立弘前高校生物クラブの調査によって実態が明らかとなった。同28年鹿児島大学の岡田喜一教授によって記録された。しかし,背後の丘陵地は放牧地として開発され,ここから流入する泥水のため,昭和46年8月の調査では,泥中に埋没し,絶滅の状況下に置かれていた。その後,下田代の人々によって,保護対策が取られたが失敗に終わっている。伝説によれば,昔,京から逃れて来た左京という武士が乗馬のまま入水したので,この名があり,ある年,山伏がこの沼のほとりで祈祷すると,水底から葦毛の馬が現れた。山伏はなおも沼の主よ出よと祈ると,長身の武士が白布で顔を隠して水面に姿を見せたという(陸奥の伝説)。
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