高砂[北海道] 角川日本地名大辞典

(近代)昭和26年〜現在の浜頓別町の行政字名。もとは頓別村の一部，高砂。昭和８年には頓別村の通称字として見える。鬼河原はアイヌ語のオンネカルオマプにより，古い（大きい）渦巻く川と解される（アイヌ語地名の研究・地名アイヌ語小辞典）。かつて頓別原野22線と称された。大正元年当地付近に頓別原野駅逓所が開設。それまでは頓別川を利用する長門舟が頼りであった。明治32年頓別川支流兵知安川で砂金鉱区発見。大正２年22線に商店もでき，定住者は30余戸，同５年には50戸。同７年国鉄宗谷線（現天北線）が開通，22線の駅逓所はその存在の意味を失う。昭和22年下頓別中学校が小学校に併置されたが，同24年に独立して校舎を新築。大正13年旭川営林署中頓別分署設置後に苗畑が設けられた。昭和40年下頓別中学校が現在地に新築。世帯数・人口は，同年42・185，同50年30・93。