辞書一覧
検索結果一覧
6079件Hitしました
791から10件/6079件中
玖珂(くが)郡錦町・本郷村・美和町と広島県佐伯町の境界にある山。標高1,109.1m。県東部にあって,西中国山地に属し,錦川の支流である宇佐川や本郷川,小瀬川の最上流部に位置する。「地下上申」「注進案」によると,南麓の秋掛村(美和町)などからは羅漢山,北麓の大原村(錦町)からは生山(地下上申),車前子ケ垰山(注進案)と呼ばれていた。南面山頂近くに散在する巨石群を羅漢石と呼んだことにちなむと考えられる(地下上申)。なお,「寺社由来」「注進案」は,羅漢石は本郷村の徳門寺の所有であるという。山体の大部分は三郡変成岩の結晶片岩からなるが,山頂部には変成岩を貫いて併入した蛇紋岩があらわれており,周辺山地や山代高原よりもいちだんと高く,残丘状にそびえている。山体の北東側と法華山との鞍部を含む南西側には,標高750〜900m付近に吉備高原面に相当すると考えられている小起伏面(平坦面)が付随する。昭和37年,この山体を中心に羅漢山県立自然公園に指定されたが,近年開発が進み,錦町側には法華山との間の鞍部を中心にスキー場・ロッジ・青少年旅行村があり,本郷村側にある山頂近くの辰岩など巨石の群がる緩斜面には羅漢高原牧場やテニスコート・展望台・レストハウスをはじめとするらかん憩いの広場の諸施設が設けられた。中国自然歩道の重要なポイントでもあり,錦町や本郷村からそれぞれ車道が通じる。比較的容易に登れる山頂からは,晴れた日には四国山地まで見渡すことができる。なお,北麓の生山峠を通る道筋は,かつての芸石往還である。
次の10件