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島原町(近代)[長崎県]
角川日本地名大辞典(旧地名編)

 明治11〜22年の南高来郡の町名。明治4年島原村に編入された旧島原城下と島原村域のうち田4町余と畑17町余,195戸・951人を組み入れて成立。当町は戸数2,370・人口1万28,宅地9万1,412坪余,田4町余・畑17町余となり,町役場を大手に設置。「郡村誌」によれば,町の幅員は南部は東西280間・南北820間,北部は東西500間・南北870間,地勢は「率ムネ平坦,少シク東方ニ低レ,東面ノ南五分海ニ接ス,運輸海陸並便也,薪炭全ク海運ヲ仰ク」,地味は「島原村ニ同シ,但本町内南部ノ地タル元皆海底ニシテ,寛政壬子ノ地変ニ因リ崩山ノ為ニ埋メ成セルノ地ナルヲ以テ満地皆沙礫鹵确,耕植ス可ラス,北部ノ地水泉多ク清クシテ且美シ,新町及白土池ヲ最トス」とあり,町内は湊・船津・古町組・新町組に分かれ,湊は南風泊・川尻・夷崎・中組・広馬場・新地の6字,船津は浦田舟津・元船津・津町・有馬舟津・新地の5字,古町組は湊道・古町(一名堀町)・白土町・泥川・今川町・桜町・万町の7字,新町組は松島町・下新町・新町・高島町・上ノ町・中野・片町・宮ノ丁の8字からなる。また,税地は田4町余・畑17町余・宅地9万1,412坪の合計52町余,改正反別は田4町余・畑22町余・宅地42町余・池7反余・雑種地4畝余などの合計71町余,地租は米23石余・金325円余・改正租金は964円余,戸数は本籍2,298・寄留4・寺5の合計2,307,人口は男4,948・女5,309の合計1万257,外来寄留48うち男33・女15,馬82,船387(200石未満50石以上17,50石未満漁船・回船370)。また寺院は曹洞宗清光山江東寺・浄土宗岳島山崇台寺・同宗演暢山快光院・真宗経坪山安養寺・法性山浄源寺があり,学校は松島小学校(明治9年の生徒数は男63・女18)・芳洲小学校(同男54・女26)・有明小学校(同男179・女26)が設置され,黴毒病院・島原区裁判所・万町郵便局があり,古跡として松島故城址・和光院故址,名勝として港ノ諸島,民業人数は商業720・工業200・漁業300・農業120,その他は雑業,女性の場合として行販をする者50人・娼婦60人,物産は白蝋6万斤を外国へ,蝋燭4万斤を諸所へ,酒200石を近国へ,醤油600石を長崎・天草へ,雑魚30万斤を肥後と郡中へ,素麺2万4,000斤を諸方へ出すとある。明治16年湊町が分離して独立。同年の戸口は905・3,866。明治22年市制町村制施行による島原町となる。